【家事効率化】ビルトイン食洗機は海外製フロントオープン式を全力でおすすめする理由
どうも、自称食洗機マニアのkimです。
以前は国産卓上タイプ(P社製)を愛用していた僕ですが、この度持ち家になったのでビルトインへの移行を決意しました。
ビルトインは卓上と比べて選択肢が多い中、3ヶ月に渡る比較検討の末、結果としてフロントオープン式のBOSCH(ドイツ)の食洗機に落ちつきました。
結果としては大成功。
もはやこれ以外には考えられないってことで、これからビルトイン食洗機導入を検討している方にその理由をお伝えします。
※以下、独断と偏見に満ちた海外食洗機マンセー記事が展開されます。予めご了承ください。
スライド(引き出し式) or フロントオープン
基本的にフロントオープンがオススメ
ビルトイン食洗機のタイプは2つに分かれる。スライドオープン式とフロントオープン式だ。
出典:画像上 パナソニック、画像下 ミーレ
画像上がスライド式、下がフロントオープン式。
世界的な主流は、実はフロントオープン式で、むしろこれしか販売されてないレベル。
一方日本で主流のタイプはスライド式で、これは住宅購入時に標準だったりで用意されてるやつ。
世界的にはあまり見られないもので、いわばガラパゴスだろう。
「とりあえず食洗機入れとこう、便利そうだし!」ってノリで特に比較検討せずに導入すると、完成したキッチンにはこいつがスッポリ収まってるわけだ。
しかしこれ、買ったは良いが結局使わなくなったという話をよく聞く。
なぜかというと、構造上ぜんぜん食器が入らないのだ。
そもそもこれが日本で主流になっているのは、日本の生活様式に由来する。家族それぞれに専用のお茶碗、箸等がある故、毎食食洗機を回すことを前提にした作りになっているのだ。
「1日3回稼働するならそんなにキャパいらないでしょ?」という考えだ。
たしかにその生活スタイルであれば、キャパは足りるかもしれない(それでも鍋とかフライパンとか入らない可能性あるけど)。
そういう人はスライド式を選択肢に入れるのは全然有りだと思う。
一方で海外製の設計思想は1日分の食器を夜間にまとめて洗うことを前提としている。
向こうの人はそんなにマメじゃないからね(偏見)。
「ライフスタイルが欧米化している昨今、現代日本にもこっちのほうが適しているんじゃないの?」というのが本記事の主題だ。
共働き家庭なんかだと朝はバタバタしてて食器洗いなんてしる場合じゃない家庭も多いと思う。
我が家もそうだ。多忙な日々を送るなか、食器なんかは夜間にまとめて洗えるに越したこと無い。
我が家の場合は朝に食洗機を稼働させたとしても、仕事には毎日弁当・水筒を持っていく。これと夕食の食器を一度に洗うとそれなりの量になるので、やはりある程度のキャパは必要になる。
あと、食洗機に食器を入れる前は前回洗った食器をすべて棚に片付けないといけないので、1日3回毎日その作業をするのは実はかなり辛い。
流れとしては以下のような感じだろう。
朝:洗う
昼:片付け→洗う
夜:片付け→洗う→片付け
(最後は朝に片付けでも良いけど、朝は面倒いよね)
…家事スイッチがなかなか入らない僕には超絶苦行だ。
それが1日1回であれば以下の通り。
夜 :片付け→洗う
・・・お解かりいただけただろうか。
そもそも何故食洗機を導入するかの理由に立ち返ったとき、多くの人は家事負担を削減させるためだったはずだ。
如何に稼働回数を減らせるか。
これが食洗機選びにおいて大きなポイントだ。
回数を減らすことで光熱費の削減にも繋がる。
そして、1日一回稼働の運用を前提とした場合、選択肢はフロントオープン式一択となる。基本的にフロントオープンはスライド式より大容量だ。
下図は各モデルの食器収納点数の比較。
「いやいや、比較すると少ないかもしれないけど、スライド式でも十分入るやんけ!」と思うかもしれないが、カタログスペックに惑わされてはいけない。
たしかにスライド式の「6人分」って見るとまあまあの量に感じるし、フロントオープンの「8人分」とそんなに差はないように感じるのだが・・・。
公表の食器収納点数、盛りすぎ問題
まず卓上型を使っていた時から思っていたことだが(多分食洗機ユーザーの誰しもが思っている)、そもそもカタログデータが謳っている点数の食器は、多くの場合収納できない。
収納点数のデータは自動車の燃費データと似たようなもので、実際の使用に則していないと思う。
食洗機に最適化された食器を超効率良く並べた結果に過ぎず、自宅での再現は不可能に近い。
出典:パナソニック
(調理器具入らないスね・・・)
もちろん、一食で使用する食器を固定しておけば上記画像の様な運用も可能だし、そうしている人も多いと思う(ディスクレーマー)。
食洗機はパズルゲー
慣れてしまえばどうということはないのだが、食洗機に食器を並べる作業は意外と頭を使う。
食器を重ねない、プラスチック食器が水圧で飛ばされないように配置する etc...
食器の数が増え、庫内がギッチギチになるとより難易度は上がり、さながら"ぷよぷよ"のゲームオーバー寸前だ。
最悪せっかく詰め込んだ食器類をすべて配置し直すなんてことも(地獄)。
並べ替えに試行錯誤してるうちに、「これ、手洗いしたほうが早くね?」てなるのはよくある話で、これに疲れて食洗機を使わなくなる人は多い。
収納可能点数が増えれば、適当に食器を放り込んでもそれなりに収納できるんで、時短になり、ストレスもなくなる。
スライド式は構造上の問題もあり、食器の種類により入れる順番にも気をつけなければならない。
これも結構なストレス源になりうる。
(上記画像参照。下段を詰めてから出ないと上段に物を置けない。あとで下段をいじれないので)。
なぜ海外メーカーが優れているのか
フロントオープンの方が収納点数が多いのはわかった。
それなら国産のフロントオープンを買えば良いのではないか。
否。海外製を推すにはさらなる理由がある。
収納数の圧倒的な差
カタログデータ上は収納点数の大きな違いはないのだが、いざ庫内を覗くと明らかに海外製のほうが広い。
なぜなのか。
それは恐らく乾燥ユニットの有無と排水管の位置が異なることによるところがある。
国産は食洗機下部にデッドスペースがあり、ここに乾燥ユニット、排水ユニットが入っていると思われる。
国産は基本的に乾燥ユニットが備わっている一方、海外性には備わっていない。
これにより大きくスペースを確保しており、国産メーカーのラックが2段構成なのに対し、多くの海外メーカーが3段構成だ。ラックの空間も広く、フライパンや鍋も余裕で放り込める。
(注意点として、排水ユニットの位置が異なるため、工事費用が余計にかかってしまうかもしれない。我が家の場合はタカラ製キッチンだが、その点の問題はなかった)
「乾燥機能がないって食器がビショビショのまま放置されんの?」て思うかもしれないが大丈夫。
乾燥ユニットが無い代わりに、海外製は各社独自の乾燥機能を備えている。
例えば海外製の中では日本で最もシェアの高いミーレ(ドイツ)は洗浄終了後に自動的にドアが空く。
「それだけ?」と思うかもしれない。僕も思うんだけど、これ、特許取得してるらしい(笑)。
食洗機のすすぎには高温のお湯を使用しており、ドアを開けて置けば意外とすぐに乾燥する。
僕の過去使っていた卓上タイプにも乾燥ユニットが備わっていたが、電気代節約のために乾燥機能は使わずにドアを開けて乾燥させていた。
(というか、その方が早く乾燥していた)
圧倒的静粛性
前の食洗機はピーク時(すすぎ運転時?)にはテレビの音も聞こえないほどの、けたたましい稼働音が鳴り響き、夕食後のひとときを妨害されたものである。買い替えてからはこの悩みとはオサラバできた。
感覚としては、水のせせらぎの様な音が微かに聞こえてくる程度だ。むしろ癒やし。
テレビとかをつけていれば、食洗機の音は一切聞こえてこない。むしろ動いてるのか心配になるので、動作を確認しに行ってしまう始末。
どの程度違うのか、カタログスペックを比較してみたよ。刮目せよ。
ほらBOSCHはこんなに静k・・・国産の方がdb値低いやんけ!
日本と海外で検査方法が異なるのかもしれないけど、謎。
ちなみに、私が過去使ってたP社の超爆音卓上食洗機の騒音値は34dbだった。dbって低い方が静かなんだっけ?
圧倒的ハイパワー
基本的に海外ビルトインは200V電源を使用するので(国産は100V)、水の噴射力が超強いらしい。
頑固な汚れにはこの噴射力が物を言う。
ナポリタン皿でもTKGお椀でも予洗い無しでツルピカ。
洗い残しが発生しやすいものの代表としてカレー皿があるけど、BOSCHでは一回も洗い残しがあったことはない。つけ置きさえ不要だ。
(前の食洗機は洗浄後、大概カリカリしたカレールーがこびり付いていたけど、今思えば汚いね・・・)
圧倒的に管理が楽
食洗機には残菜が排水に流れないようにキャッチするフィルターがあり、洗浄後は毎回フィルターに残った残菜を掃除する必要がある。
10秒もあればできる作業なのだが、ブラシを使って水で流したりと意外と面倒くさい。
それが我が家でBOSCH食洗機を導入してからというもの、掃除をしたことがないのだ。
いや、掃除は試みるのだが残菜が残っていないというのが正しい。
(我が家のフィルター。水滴が残ってて汚げですね。すみません)
業者に問い合わせてみたところ、ちょっとした残菜であれば水圧で細かくなって流れてしまうらしい(ホンマかいな・・・)。
排水ユニットが異なるのも理由の一つかな、とは思う。
導入から半年以上なんのトラブルはないけど、ちょっとここは様子見。
海外メーカーのデメリット
ここまで散々国内メーカーをこき下ろしてきたわけだけど、当然海外製にもデメリットは多い。
海外製をオススメするのは揺るがないが、導入にはこれらを乗り越える必要がある。
価格が高い
機種選定の選択肢から外れる一番の理由がこれだと思われる。
とにかく高い。定価が高い上に、値引きも渋い。完全に足元を見ている。
世界トップシェアのBOSCHは海外だと5~10万円程度で売られてるそうだが、日本で買う場合、定価約20万円~だ。
国産の倍はする。
あまり数がでない製品なので仕方がないとは思うけど、代理店にはもう少し頑張ってほしいところ。
日本のキッチンに入るの?
我が家の場合(タカラ製キッチン)は問題なかったが、日本製食洗機とは作りが異なるので、事前に確認が必要。
キッチンに合わない場合、ただでさえ高い本体代に加え、スペースに収めるための工事費が発生する。
我が家では本体はネットで買って安く済ませようと思い、適当な業者に取付下見をしてもらったが、規格が合わないため工事不可の回答だった。
それが正規ディーラーに依頼したところあっさりOKだったので、こればっかりはちゃんとした業者にお願いしたい。
電源も200Vが必要。今どきの家であれば問題ない場合がほとんどだと思うけど、確認しておきたい。
まとめ:現代日本のライフスタイルには海外メーカーの思想が最適
日々多忙に生きる現代人には毎食の食器洗いは負担になりすぎる。
一食分の洗い物がすべて入りきればまだ良い方で、まな板やフライパン等の調理器具が入らずに手洗いするようでは導入する意味がかなり薄れる。
食洗機を導入する根本的な理由を考えれば、どのタイプを選ぶべきかは自ずと答えが出るはずだ。
「うちのキッチンには海外製は入らなそうだし・・・」という人も、見積もりだけでも取ってみることをおすすめする。
適当な工事業者だと逆に高く付く可能性もあるので、正規ディラーに依頼するのが無難だろう。
それでも予算的に厳しい場合はリンナイ製のフロントオープンも選択肢としては有りだと思う(国内シェアはなぜか低いみたいですが)。
スライド式に比べれば十分な収納力は持ち合わせているはずだ。
というわけで、以上が海外製をオススメする理由でした。買い替えや新築、リフォームを検討する方の参考になれば幸いです。
次回以降、なぜBOSCHを選んだのかも記事にしたいと思います。